鍼灸

しんきゅう はりきゅう

鍼灸とは、体に鍼やお灸を持ちた刺激を与えることで体のバランスを整えて機能回復を測る治療法です。

日本で約1500年の歴史がある治療法で、これまでにさまざまな病気の治療や予防に役立ってきました。そして、現代医療が発達した現在においてもその効果と安全性が注目されています。 アメリカ国立衛生研究所(NIH)は「鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療として効果について有効である」と明記し、世界保健機構(WHO)は複数の病気に対する鍼灸の有効性を認定したため、今では多くの国の医療に取り込まれつつある治療法です。
鍼灸の治療目標は苦痛を緩和し、本来の回復力を引き出すことにあります。それには体表の観察がとても大切で、病気の反応がどのようなところに現れているのかを探り、その反応をもとに治療をおこなって症状の変化を観察します。
鍼で皮膚を擦ったり、皮下に刺したりして刺激を与えて、体に影響を与え体調不良や、体調改善に導く施術方法にあたります。


鍼とは

Acupuncture

鍼は主に筋肉の緊張や慢性的なコリなど、
長期的な痛みが続いている箇所や手では届かない深い部分の筋肉の緊張をとるのに向いています。

鍼の太さは髪の毛ほどの太さと言われていますが、0.14~0.34㎜程度のことが多いです。髪の毛の太さは0.05~0.15㎜程度と言われているので、少し太目の髪程度になります。ちなみに、注射針の太さは0.7~0.9㎜になるので、鍼と聞いて注射を思い浮かべる人もいるでしょうが、注射針の太さから比べれば、鍼は1/4程度になります。

お灸とは

Moxibustion

お灸は約3,000年前に中国で発明された昔から民間療法として気軽に利用されてきた治療法です。お灸は艾(もぐさ)を身体の上で燃やし温熱刺激で体調を整える治療法です。
もぐさとは、よもぎの葉の裏側にある線毛を精製したもので、ヨーロッパではハーブの女王と呼ばれているほど様々な効果のある薬草です。

いいことたくさんお灸の効果

  • 血行促進
  • 免疫力向上
  • リラックス効果

自宅でも簡単にできるお灸
ぜひセルフケアにも取り入れてみてください。


鍼灸とマッサージの違い

それぞれ国家資格が別々なことを知っていましたか?
鍼灸ははり師、きゅう師の2つの国家資格
マッサージは、あん摩マッサージ指圧という国家資格
こちらを有しているものが名乗れる資格になっています。

鍼灸はツボを刺激して血行を促進することで筋肉のこりや痛みを取り去ることができる治療法。マッサージは適度に筋肉を揉みほぐし体と気分を良くして疲れを和らげることを目的としている治療法です。そのため、施術目的や効果が異なる治療法になります。

慢性的(長期的に症状が続いている状態)の方へは
どちらの施術も効果的です!
ご自身に合う施術方法を体感してみてください